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■国会短信2004/11/1号■

  立冬をむかえ肌で寒さを感じる機会の多くなった今日この頃、皆様にはお変わりありませんか。  それにしても今年は、21年ぶりに浅間山が噴火したり、台風襲来も異常に多い年です。
 あわせて先月末に発生した新潟中越地震と予期せぬ災害が続いています。尊い命を落とされた方々のご冥福をお祈りし、被災された方々に衷心よりお見舞い申し上げます。
 道路・鉄道・ガス・水道などのライフラインの復旧に対して、就任したばかりですが、自民党国土交通部会専任部会長として精一杯対応したいと思います。

◆ ITS・高度道路交通システム ◆
−Intelligent Transport Systems−
 子供の頃、夢物語だった宇宙旅行など科学技術の飛躍的発展で現実のものとなっている夢が現在たくさんあります。
 この「ITS」は10年ほど前に設立された民間団体(現ITS Japanの前身)が自動車社会の負である交通事故や渋滞、排気ガス等の環境問題の解決手段として描いていたものが、目覚しい革新を遂げつづけるエレクトロ二クスや情報通信技術を活用することによって、交通問題を解決するだけではなく交通社会全体の利便性を向上させ、安全かつ快適な移動を実現するための有力な手段として、日本ばかりでなく世界各国の注目を集めるようになりました。
 ITSといってもピンとこないかもしれませんが、私たちはすでにその一部を利用して便利さを体験し始めています。クルマのナビゲーションシステムやナビに連動して表示される渋滞・事故や各種情報などのVICS(道路交通情報通信システム)や高速道路の料金所で利用するETC(料金自動収受システム)がその一例です。

〜ITSとは9つの分野で構成されています〜

 ナビゲーションの高度化    VICS等によるナビの高度化
 料金自動収受システム     料金所等のノンストップ化
 安全運転支援          AHSによる危険警告・自動運転
 交通管理の最適化       経路誘導・公共交通優先信号制御
 道路管理の最適化       工事情報の提供等
 公共交通の支援         バス等の運行状況の提供
 商用車の効率化         効率的配車計画の支援
 歩行者等の支援         歩行者に経路・施設案内の提供
 緊急車両の運行支援      緊急通報・緊急車両の経路誘導
 
ITSの構想では、


第1段階(2000年頃)
 ナビゲーションシステムをはじめとする一部先行システムのサービスが開始され渋滞情報や最適経路等がナビゲーションシステムに表示され、ドライバーは移動時間の短縮等、快適な移動が享受出来るようになり、ETCが導入整備され料金所での渋滞緩和につながるとされており、現在がこの段階から次段階への移行期にあたります。


第2段階(2005年頃)
 ITSの様々な利用者サービスが順次導入され、交通システムの革命が始まります。また、提供される情報内容も拡充され、目的地検索や最適経路やクルマ以外の交通機関が容易に選択できるようになります。ドライバーの安全運転の支援と歩行の安全性向上により交通事故の減少が図られ、事故発生時にも迅速な通報と交通規制が出来、被害拡大の防止や救援活動が迅速に出来るようになります。


第3段階(2010年頃)
 インフラの整備と車載機等の普及や法的、社会的制度の整備が行われ、ITSによる効果は、国民全般に行きわたり、夢とされていた自動運転のサービスが本格的に開始されます。


第4段階(2010年頃以降)
 ITS構想の最終期になるこの時期は、ITS全システムが出来上がり、自動運転の利用者が増大し始め交通全体に係わる基本的なシステムとして定着し、都市部をはじめとした道路の渋滞が緩和され、効率化によって業務交通量が低減し、沿道環境、地球環境との調和が図られると想定しています。


 ITS構想の実現時期は若干前後するでしょうが、この夢を実現可能にするために、関係各省庁が連携してインフラや法整備を急いでおり、自動車業界をはじめ産業界も技術開発と製品化を始めています。
 夢の自動運転まではまだ時間がかかりそうですが、国内最大手の自動車メーカーでは、赤外線暗視技術を発展させた障害物早期発見システムや路側帯表示のラインやセンターラインを認識し安全運転を支援するシステムを搭載したクルマが発売されています。
 
 先月開催された「第11回 ITS世界会議 愛知・名古屋2004」では、関係各社がITSに対応したクルマや機器を展示し、体験することが出来ました。
 高齢社会をむかえた日本にとって高齢者がいつまでも自分の意志で移動することを可能にする魅力を秘めています。
 現在はITS利用で、享受できる利便はまだほんの一部ですが、近未来には、今まで夢でしかなかった自動運転のクルマも誰もが利用することが出来るようになることでしょう。

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